バーの楽しみ方・バー飲みの始め方

バーで飲むということ

1人でバーで飲んで帰る。知り合いと居酒屋ではなく、バーに行く。

なんだか、大人の世界のようで憧れがありました。

実際、ちょっと大人で楽しい世界です。

ただ、初めはどう振る舞えばいいのかわからないし、どう楽しんでいいかもわからない。

そんな人も多いと思いますので、人から教えてもらいながら、なんとなく形になってきた、私なりの楽しみ方をお伝えしたいと思います。

バーで飲むのは、ゆっくり自分の時間で、美味しいお酒を大事に飲みたいとき。

自分の時間を持てる、自分好みのバーを是非探してみてください。

バーに行く前に

店の探し方

詳しい人が職場や友人にいたら、聞いてみる、一緒に行ってみるのがいいです。

その他には、インターネットで調べる、1度行ったお店の人に聞くという方法があります。

お店について調べておく

サントリーのスマホアプリや、食べログなどの情報サイトでお店の雰囲気、接客の感じ、力を入れているカクテルやお酒などをチェックしておきます。

その内容が、バー店内での会話の糸口になったり、オーダーを考える際の参考になります。

お腹を軽く満たす

食事メニューのあるバーもありますが、基本的にはないことが多いので、軽食でもよいので軽く食事はとりましょう。

会話の中で、1軒目ですか?何か食べてきましたか?と聞かれ、その内容によってお酒のチョイスのヒントにもなります。

なんとなくのオーダーの計画を立てておく

だいたい2、3杯飲むと想定し、最初の一杯目から、何を頼むかをなんとなく決めておきます。

会話の流れで変えるのはいいのですが、全くのノープランだと、会話が弾む前のオーダーで困ることになります。

人数

1人、多くても3人。それ以上になると、まずカウンターに座れないのと、十分に会話ができません。

テーブル席に座って仲間だけと飲むのなら、わざわざ大人なバーに来ることもないでしょう。

費用

チャージで500から千円、一杯千円から二千円。3杯で7000円もあれば十分です。

いざバーへ

静かな物音がするくらいゆっくりドアを開けます。

バーテンダーはたいてい常に入口を気にしているので、カウンターから挨拶してくれるはず。

アシスタントバーテンダーがいるところは、荷物を預かりに近寄ってきます。

「どうも、こんばんは」と簡単な挨拶をし、人数を伝えます。

席が指定されることもあるので、少し待ちます。

指定されたらその席へ。

指定されなければ、「どこでも大丈夫ですか?」もしくは、「ここいいですか?」と確認して席に着きます。

テーブル席のあるバーもありますが、なんといってもバーの醍醐味はカウンター。迷わずカウンター席を選びましょう。

想像と違ったら

ちなみに、入った瞬間、(想像と違う!)ということもあるかもしれません。

即座にそう思ったときは、すかさず「あっ、間違えました。」とでも言い、立ち去りましょう。やや失礼ですが、本当に場違いと感じたらお互いのためにそうします。

入ってしまってから、(違う!)と思った場合は一杯だけいただきます。

 1杯目のオーダー

席に無事着けたら、まずは一杯目をオーダー。

おしぼりを渡されたら受け取り、一杯目を何にしようか考えます。もしくは、考えるフリをします。

メニューがある店は出してくれますが、ほとんどの店はなく、カクテル名や「こういうウイスキーを」みたいなオーダーをします。
別ページでどんなカクテルを頼むとよいかを紹介しますが、迷ったときはジントニックです。

ジントニックで人とかぶるのがいやなら、ジンフィズ、モスコミュール、夏ならモヒートなんかもいいです。

よく、「オススメを」というオーダーしたがる人がいますが、オススメなんてたくさんあって困ってしまいます。

特に、初めて来た店であれば、どんな人で何が好みかもわかりません。

少なくとも、初めての店の一杯目でそのようなオーダーは避けましょう。

失礼にすら思われます。

まずは、よく飲むカクテルや銘柄を伝え、好みなんかを会話した上で、「〇〇な感じのものでオススメがあれば」みたいなオーダーを2杯目以降に相談してみましょう。

「何にしましょうか?」

たいていこう聞かれるので、「じゃあ、〇〇を。」とスマートにオーダー。

まずは一杯目が来るのを待ちます。

待つ時間

バックバーをながめて、「こういうお酒が揃ってるのかー」とやってみたり、店の感じをみて雰囲気を堪能したり。バーテンダーがお酒を選んだり、作ったりする動作を観察したり。

バーテンダーは、1人で静かに飲みたい人なのか、話をしたい人か、聞いてほしい人か、相手によって接客を変えます。

バーテンダーの方から話しかけてくることもありますが、いろいろ聞きたければ、こちらから控えめに話しかけてみましょう。

会話

話題は、お酒のことやバーのことがいいです。

「こちら、初めてなんですけど、〇〇で知って。」

「〇〇ってカクテルが好きなんですよ。」

「最近ウイスキーを飲み始めたんですが、全然わからないので教えていただきたいんですけど。」

バーで飲むのが初めてであれば、正直にそう申し出て、なんでバーで飲みたいと思ったのか、どう楽しみたいのかを話すと、アドバイスをいただけるかもしれません。

例えば、

「実は最近こういうバーで飲み始めて、初心者なんですけど。1人でゆっくり飲めるお気に入りのお店を持ってるって大人な感じで憧れてて。ここ、素敵なバーですね。」

なんて始めるといいかもしれません。

親切なバーテンダーさんであれば、「普段は何を飲むんですか?」とか、「職場がこの辺なんですか?」などと質問した上で、

「この辺だと〇〇ってバーがいいですよ」とか、「〇〇が好きなら〇〇というカクテルがオススメですよ」という感じで会話ができます。

当たり前ですが、他の接客をしているときや、お酒を作っているときは向こうから話しかけてこない限り話しかけないようにします。

ようやく1杯目

そうこうするうち、一杯目が出てきます。

「ありがとうございます、いただきます」と言って一口。

バーテンダーを見て、「美味しいです。」と言うと、ほっとしたように、「よかったです。」と言ってもらえると思います。

まだこの段階で会話をしていなければ、一口飲んだ後が話しかけるタイミングです。

「ここのお店、〇〇で知りまして。」

「いやあ、美味しいですね。ジンは何を使ってるんですか?」

「最後に入れたのは何ですか?」

そうやって、お酒のこと、バーのことなんかを話します。

写真撮影について

また、バーやお酒を写真に撮りたい人もいるでしょう。

そんなときは必ず、「写真いいですか?」と一声かけましょう。

よっぽどSNSにアップしてほしくないお店以外は、「どうぞ、どうぞ」と言ってくれます。

もしNGであれば、それはその店に従って控えましょう。

OKであっても、シャッター音が鳴らないように押さえて撮ります。

バーでの過ごし方

バーテンダーが他へ接客しているときは、じっくり自分の酒と自分の時間を堪能します。

カフェであれば、本やスマホをみたり、書きものをする人もいますが、バーではそういったことを好ましく思わないことがほとんどです。

スマホをみたいなら、わざわざバーに行かなくてもよいと思います。

バーにいるときくらいスマホのことは忘れて、目の前のお酒と目の前にいるバーテンダーとの会話、もしくは自分の時間を楽しみましょう。

次のオーダー

一杯目が空になるころ、よいバーテンダーであれば、「次はいかがいたしましょう?」と声をかけてくれます。

声がかからなければ、こちらからオーダーを。

2杯目も決めて行くのもいいですが、せっかくなのでバーテンダーに相談してみるのも楽しみの一つです。
「次はウイスキーにしようと思うのですが、あまり知らなくて。」
というと、好みの味を聞いてチョイスしてくれます。

フレッシュフルーツがあるようであれば、「あそこにあるくだものでカクテルとか作ってもらえたりします?」と聞いてみると、バリエーションをいくつか提示してもらえます。

または、3杯飲むと決めて、「3杯目は〇〇にしようと思うのですが、つなぎで2杯目はなにがいいかチョイスしてくれませんか?」みたいな相談の仕方もなかなか面白いです。

何杯飲むか

私は一軒のバーで2杯か3杯で失礼しています。

一杯で帰るのは失礼なこととも言われており、気に入らなかったのかな?と思われます。

また来ることがありそうであれば、2杯はいただきましょう。

どうしても一杯で出たくなってしまったら、最初席に着いたときに、「すみません一杯だけいいですか?約束してて。」とでも伝えておきましょう。

または、一杯飲み終わったあとに、スマホを見たりしてソワソワしながら、「すみません、一杯だけなんですがちょっと約束があって、お会計にしていただけますか?」と丁寧に会計をお願いしましょう。

反対に、長居しすぎても迷惑に思われるので、2、3杯さっと飲んで席を立つくらいが丁度いいです。
馴染みの店ができたら、店の混雑する時間は避ける、混雑してきたら失礼するくらいの気遣いをしたいところです。

おすすめのバーを教えてもらう

2、3杯目で会話も打ち解けてきたら、「この辺りって、こちらみたいなお店多いんですか?」などと聞いてみましょう。

もしくは、「職場が〇〇なんですけど、こういうお店がなくて」みたいな聞き方でもいいです。

そうすると、「何処何処の〇〇ってバーは面白いですよ」なんて感じで教えてもらえます。

私は、そうやって教えていただいたバーに機会があれば一度は行ってみています。

そうして廻っていくと、好みのバーが見つかります。

紹介されて行った時は、「〇〇というバーの方に教えていただいて」と伝えると、その後の会話がスムースで、打ち解けるまでの時間が短くなります。

お会計

飲み終わったら、「お会計お願いします」と言ってお会計。

席を立って帰るときに再度、「美味しかったです、ありがとうございました。」と言えばOK。

よっぽど気に入ったら、「また寄らせてください。」の一言を加えましょう。

お気に入りが見つかったら

とても気に入ったバーが見つかったら、必ず2、3日以内、どんなに空けても一週間以内にもう一度訪問しましょう。

バーテンダーはお客の顔を覚えていますが、さすがに1度来ただけの人を何人も覚えていられません。

ただ、数日以内であれば、「あれっ?どうもー」みたいな感じで、この前来てくれましたよね感を出してくれます。

そこで、「この前はどうも。とてもいいお店だったのでまた来ちゃいました。」と言って席に着きます。

オーダーは、前回の会話の中で出てきたものをオーダーすると確実に思い出してもらえますし、その後も覚えてくれていると思われます。

一度間を空けずに訪問したら、数ヶ月くらい間を空けても思い出してくれるので、そうやって徐々に馴染みの店になっていくといいです。

そうやって、紹介で新規のバーを開拓しつつ、好みの馴染みのバーを作っていきます。

バーで飲む楽しみ

忘年会帰りに1人で落ち着いて飲みたいときは馴染みの店、心に余裕があって冒険したいときは、新規。

財布の都合と、お酒に強くもないので、大抵は一軒3杯で帰りますが、新規がイメージと違ったときは2杯くらいで切り上げ、馴染みのお店でもう2杯、みたいな楽しみ方もあります。

バーで飲む楽しみは、好みの店を探してバーを渡り歩くことと、行きつけの店を作って、そこでお酒との出会いを楽しむこと。

初めはカクテルばかりでしたが、ウイスキーにも興味を持ち出して、いろいろバーテンダーの方にオススメを聞いたりするようになりました。

また、カクテルもバーによってレシピや味が違って面白いです。

どこか旅行に行くときには、その土地のバーを探して訪問するのも楽しそうです。

1人のバー飲み初心者の楽しみ方ですが、自分なりのバーの楽しみ方を探す参考にしてみてください。

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